妊婦の看護師が限界を感じた瞬間6選|「まだ働ける」は危険かもしれない

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「これくらいなら大丈夫。」

この言葉、看護師は普通の人より何倍も使っている気がします。

少しくらい腰が痛くても。

「今日は人が少ないし。」

「私が休んだら迷惑がかかるし。」

そんなふうに、自分の体調を後回しにして働くことが当たり前になっている人が多い職業です。

だから妊娠しても、その感覚は簡単には変わりません。

むしろ、

「妊娠したからって特別扱いされたくない。」

「今まで通り仕事がしたい。」

そう思ってしまう人が多いように感じます。

私自身もそうでした。

1人目は切迫早産で妊娠28週頃から母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)を使って休職し、そのまま34週で産前休業へ。

2人目は妊娠32週で切迫早産と胎児発育不全で入院し、そのまま産休へ入りました。

もちろん、仕事だけが原因とは言えません。

でも今振り返ると、

「もっと早く身体のサインを信じればよかった。」

そう思う場面はたくさんあります。

そして周りを見ていても、妊婦の看護師さんほどギリギリまで頑張る人が本当に多い印象です。

今回は、そんな私が感じた「妊婦の看護師が限界を感じやすい瞬間と理由」を6つ紹介します。

もし一つでも当てはまるなら、それは「甘え」ではなく、身体からのサインかもしれません。

① お腹が張っても「あと少しだから」と歩き続ける

朝から申し送り。

点滴交換。

採血。

処置。

ナースコール。

気付けば、一度も座っていない。

お腹が張っている。

でも、

「ラウンドが終わったら。」

「申し送りまで。」

「あと1人だけ。」

そうやって先延ばしにしてしまう。

「これくらいのお腹の張りは大丈夫」と思い込んで無理を続けたり

ナースステーションの椅子は目の前にあるのに、座ることに少し罪悪感がある。

これは看護師あるあるではないでしょうか。

患者さんには「無理しないでくださいね。」と声を掛けるのに、自分には言えない。

② 「これくらいなら大丈夫」の基準が、普通より高くなっている

私が一番伝えたいのは、ここです。

看護師は毎日いろいろな患者さんを見ています。

高熱の人。

術後の人。

痛みが強い人。

命に関わる人。

そんな環境で働いていると、自分の不調を「たいしたことない」と思いやすくなる気がします。

少しお腹が張る。

少し息切れする。

少し動きにくい。

「これくらいなら働ける。」

そう思ってしまう。

でも、それは普通の基準ではありません。

毎日ギリギリの現場で働いているからこそ、自分の限界ラインまで鈍くなってしまう。

私はそんな気がしています。

③ トイレも水分補給も後回しになる

妊娠するとトイレは近くなります。

水分もしっかり摂りたい。

でも、

「今ナースコール。」

「急変対応。」

「点滴終わってから。」

気付けば昼過ぎ。

朝持ってきた飲み物は、ほとんど減っていない。

最後にトイレへ行った時間も思い出せない。

患者さんには「しっかり水分摂りましょう。」と言っているのに、自分はできていない。

そんな日も少なくありません。

④ 人手不足だから断れない

「移乗お願いします。」

「体位変換お願いします。」

その一言で、

「はい!」

と返事をしてしまう。

妊婦だからできません。

そう言えばいい。

頭では分かっています。

でも忙しい現場では、

「私がやった方が早い。」

そう身体が動いてしまう。

責任感が強い人ほど、この場面は本当に多いと思います。

私は、

これができない、あれができないなんて言えないし

配慮してくれるんだけど、それすら申し訳なく感じて

妊娠後期に入ってお腹も目立ち、普段通りもしんどくなって来てたら無理はしないけど、

初期や中期はある程度無理してた

⑤ 「休んで」と言われても休めない

「今日は帰ったら?」

「休憩してきて。」

先輩や師長さんが声を掛けてくれることがあります。

でも、

「大丈夫です。」

と答えてしまう。

本当は大丈夫じゃない。

でも出勤した以上、最後まで働かなきゃ。

迷惑を掛けたくない。

そんな気持ちが先にきます。

看護師って、本当に休まない職業だなと思います。

だからこそ、周りが「休みなさい」と言ってくれた時は、その言葉を信じていいのだと思います。

⑥ 夜勤を外してもらったことに申し訳なくなる

妊娠すると夜勤を免除してもらう人もいます。

本来は法律で認められている制度です。

それでも、

勤務を調整してみんなのシフトが大変になる勤務表を見て、申し訳なさが積み重なる。

でも、夜勤を頑張る代わりに守っているものがあります。

それは、お腹の赤ちゃんです。

制度を使うことは、決して甘えではありません。

私が今なら伝えたいこと

私は1人目も2人目も切迫早産を経験しました。

だから、「もっと休めばよかった」と簡単には言えません。

あの時の私は、本気で「まだ働ける。」と思っていました。

でも今思えば、

働けることと、無理をしていないことは、まったく別の話でした。

看護師は責任感が強い仕事です。

だから患者さんのこと。

同僚のこと。

病棟のこと。

全部考えてしまいます。

そして、「妊娠しても今まで通り働かなきゃ」と、自分でも気づかないうちに頑張りすぎてしまう人が多いように感じます。

でも、妊娠中だけは少しだけ順番を変えてください。

一番最初に守るのは、自分と赤ちゃんでいい。

職場は誰かが助けてくれるかもしれません。

でも、お腹の赤ちゃんを守れるのは、お母さんだけです。

まとめ

限界を感じやすい場面看護師が無理をしやすい理由
お腹が張っても歩き続ける「あと少し」が口癖になる
不調を軽く考える我慢する基準が高くなっている
水分・トイレを我慢する患者さん優先になりやすい
重い介助を断れない人手不足・責任感
「休んで」と言われても働く迷惑を掛けたくない
夜勤免除に罪悪感を持つ周囲への申し訳なさ

妊娠中の働き方に正解はありません。

最後まで元気に働ける人もいれば、私のように休職や入院を経験する人もいます。

だから比べなくて大丈夫です。

もし最近、「これくらいなら大丈夫」と何度も自分に言い聞かせているなら、一度立ち止まってみてください。

その「大丈夫」は、本当に身体の声でしょうか。

それとも、責任感の強い看護師としての自分が言わせている言葉でしょうか。

私は今なら、後輩にも自分自身にもこう伝えます。

「患者さんを大切にするように、自分とお腹の赤ちゃんのことも同じくらい大切にしてあげてね。」

これから何十年と働く看護師人生の中で、妊娠期間はほんのわずかな時間です。

その数か月だけは、少しだけ自分を優先してもいい。

私はそう思っています。

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