【看護師の給料明細紹介】9年目地域包括ケア病棟勤務のリアル

看護師 給料明細 お金の記録

「看護師9年目って、どのくらい給料をもらっている?」

「地域包括ケア病棟って、一般病棟と何が違うの?」

そんな疑問を持っている看護師さんもいるのではないでしょうか。

今回は、地域包括ケア病棟で働く看護師さんの給料明細を紹介します。

総支給は約33万円、手取りは約26万円。
年収は約440万円でした。

夜勤もあり、看護師9年目。

それでも、給料の満足度は「2」でした。

ただ、今回は「忙しいのに給料が安い」という話だけではありません。

地域包括ケア病棟で働く看護師の仕事は、給料明細だけでは見えにくい部分もあるのではないか。

そんな視点から、この給料明細を見ていきます。

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今回の看護師さんのプロフィール

今回紹介するのは、地域包括ケア病棟で働く看護師さんです。

項目内容
職種看護師
経験年数9年目
年代20代後半
雇用形態常勤
勤務先個人病院
地域東北地方
病棟地域包括ケア病棟
夜勤月6回程度

給料や個人が特定されないよう、一部の数字は丸めて紹介しています。

看護師9年目の給料明細

項目金額・内容
基本給約18万円
総支給約33万円
手取り約26万円
賞与約20~50万円
年収約440万円

手当には、職務・資格関連、処遇改善関連、通勤、時間外、夜勤などが含まれていました。

夜勤は月6回程度。

夜勤手当だけでなく、さまざまな手当が加わることで、総支給は約33万円となっています。

地域包括ケア病棟ってどんなところ?

地域包括ケア病棟は、簡単にいうと「病院と自宅・施設の間をつなぐ病棟」です。

急性期の治療が一段落した患者さんを受け入れ、退院に向けて準備をしていきます。

また、在宅で療養している患者さんの急な入院を受け入れる役割もあります。

つまり、ただ「治療が終わった人が退院まで過ごす場所」というわけではありません。

患者さんがその人らしい生活に戻れるように支えることも、大切な役割です。

一般病棟とは看護師の配置基準も違う

地域包括ケア病棟では、診療報酬上の施設基準として、基本的に看護職員13対1以上の配置が求められています。

さらに、必要な看護職員のうち7割以上が看護師であることも基準に含まれています。

一方、一般病棟もすべて同じ配置基準ではありません。

例えば、急性期一般入院料1では7対1、急性期一般入院料2~7では10対1など、入院料によって配置基準が異なります。

そのため、

「地域包括ケア病棟だから一般病棟より看護師が少ない」

と単純に言い切ることはできません。

病院によって実際の配置人数も違います。

ただ、急性期一般入院料1などとは基本となる配置基準が違うことは、知っておきたいところです。

「施設に近い病棟」と思っていたら、少し違う

地域包括ケア病棟と聞くと、急性期病棟よりも落ち着いていて、施設に近いようなイメージを持つ人もいるかもしれません。

でも、実際の役割を見てみると、少し違います。

地域包括ケア病棟では、

「この患者さんは家に帰れるのか」

「家に帰るには何が必要なのか」

「家族はどこまで対応できるのか」

「退院後の生活で困ることはないか」

といったことまで考えながら看護をします。

治療そのものだけを見ていればいいわけではありません。

患者さんの「退院した後」まで考える必要があります。

処置が少ない=仕事が少ない、ではない

地域包括ケア病棟では、急性期病棟と比べて治療が落ち着いている患者さんもいます。

でも、それだけで看護師の仕事が少ないとは言えません。

退院に向けた調整。

ADLの確認。

家族への説明や相談。

リハビリスタッフとの情報共有。

退院後の生活を考えた看護。

こうした仕事があります。

場合によっては、急な入院患者さんを受け入れることもあります。

目の前の処置だけでは見えにくい仕事が多いのも、地域包括ケア病棟の特徴の一つです。

今回の看護師さんは、給料に満足している?

今回の看護師さんに給料について聞いたところ、満足度は「2」でした。

「業務の忙しさに見合っていないと感じる」

年収は約440万円。

看護師9年目として考えると、この数字だけを見て高い・低いと判断するのは難しいところです。

勤務先や地域、夜勤回数、賞与、手当によって給料は大きく変わるからです。

今回、私が気になったのは、単純に「忙しいから給料が安い」ということではありません。

地域包括ケア病棟の看護師が担っている仕事は、給料明細の数字だけでは見えにくいのではないか。

「忙しさ」は処置や夜勤回数だけでは測れない

看護師の仕事が忙しいかどうかを考えるとき、つい患者さんの人数や処置の多さ、夜勤回数などに目が向きます。

もちろん、これらも大切です。

でも、地域包括ケア病棟では、それだけではありません。

患者さん本人の希望。

家族の状況。

退院後の生活。

リハビリの進み具合。

介護サービスの利用。

こうした情報を整理しながら、いろいろな職種と連携していきます。

「今日は何件の処置をした」という数字だけでは表しにくい仕事です。

だからこそ、働いている看護師さん自身が、「自分は何に時間と労力を使っているんだろう」と考えてみることも大切なのかもしれません。

今の職場を辞めたい?それとも条件次第?

今回の看護師さんは、今の職場について「条件次第」と回答しています。

「多忙で辛いため、条件の良い職場があれば転職を検討する」

完全に「今すぐ辞めたい」というわけではありません。

ここも、今回の給料明細を考えるうえで大切なところだと思います。

職場への不満があっても、すべての人が転職したいわけではありません。

給料が上がるなら。

人間関係が良ければ。

仕事内容に納得できれば。

働き方が変われば。

「今の職場でもいい」と思える人もいます。

今回の回答も、そんな「辞めるか残るかの二択ではない」状態なのかもしれません。

転職するなら重視したいこと

今回の看護師さんが転職で重視しているのは、次の3つです。

  • 給料
  • 人間関係
  • 業務内容・やりがい

この3つを見ると、「もっと給料が高いところへ行きたい」だけではないことがわかります。

どんな仕事をするのか。

誰と働くのか。

その仕事に納得できるのか。

そこまで含めて、次の職場を考えています。

医療職の給料は、勤務先や経験年数、勤務形態、手当などによっても変わります。

今の給料が自分の働き方に見合っているのか気になったときは、ほかの職場の給与や勤務条件と比較してみるのも一つの方法です。

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求人を見ることで、現在の職場とは違った給与や働き方の選択肢を知ることができます。転職をすぐに決めるのではなく、まずは情報収集から始めてみるのもおすすめです。

「看護師の給料そのものを上げてほしい」という思い

今回の看護師さんは、働き方や給料についてこんな意見も寄せてくれました。

「看護師業界全体がもっとベースアップしてほしい」

個人が転職することで給料を上げる方法もあります。

でも、それだけではなく、看護師という仕事そのものの給与水準について考えていることが伝わります。

9年目まで経験を積み、夜勤をしながら働いていても、「もっと給料が上がってほしい」と感じる。

これは今回の一人の回答です。

だから看護師全体がそうだとは言えません。

それでも、同じように感じている人が、自分の給料明細を見直すきっかけにはなるのではないでしょうか。

「手取りを増やす=もっと働く」だけではない

今回の看護師さんが興味を持っているのは、「手取りを増やす方法」です。

ここも、今回の給料明細から考えてみたいポイントです。

手取りを増やしたいと思ったとき、まず「もっと夜勤を増やす」「残業をする」と考えてしまうことがあります。

でも、すでに多忙だと感じている人にとっては、働く時間を増やすことだけが答えではありません。

基本給が高い職場を探す。

手当の条件を比べる。

賞与を含めた年収で見る。

同じくらいの年収でも、夜勤回数や残業時間を比べる。

今の職場で給与が上がる可能性を確認する。

こうした方法もあります。

「いくらもらえるか」だけではなく、「その金額をどんな働き方で受け取るのか」まで見る。

これは、今回の給料明細から考えたいことの一つです。

働き方や収入について考えるときは、今の職場だけでなく、ほかの職場にどのような選択肢があるのかを知っておくことも大切です。

すぐに転職を決める必要はありません。求人を見て給与や勤務条件などを比較するだけでも、自分に合った働き方を考えるきっかけになります。

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気になる求人があれば、仕事内容や勤務条件などを確認しながら、自分の希望に合う働き方があるかチェックしてみてください。

ナスカネがこの給料明細を見て感じたこと

今回の給料明細で印象に残ったのは、年収約440万円という数字だけではありません。

地域包括ケア病棟という場所で働きながら、満足度は「2」だったこと。

そして、その理由が「業務の忙しさに見合っていないと感じる」だったことです。

ただ、地域包括ケア病棟の仕事を調べてみると、看護師の忙しさは、処置の数や夜勤回数だけでは見えない部分があります。

退院後の生活まで考える。

家族と調整する。

多職種と情報を共有する。

患者さんが自宅や施設へ戻れるように準備する。

こうした仕事も、看護師が担っています。

だからこそ、給料明細を見るときは、

「年収はいくら?」

だけで終わらせず、

「私は何を背負って、この給料をもらっているんだろう?」

と考えてみてもいいのではないでしょうか。

もし今の給料にモヤモヤしているなら、すぐに転職を決める必要はありません。

まずは、自分の給料明細を見返してみる。

夜勤手当はいくらなのか。

基本給はどのくらい上がってきたのか。

賞与を含めると年収はいくらなのか。

そして、その金額に対して今の働き方は納得できているのか。

そこから考えてみるだけでも、自分にとっての「ちょうどいい働き方」が少し見えてくるかもしれません。

まとめ|看護師9年目、年収約440万円の給料明細

今回は、地域包括ケア病棟で働く看護師9年目の給料明細を紹介しました。

項目今回の内容
総支給約33万円
手取り約26万円
賞与約20~50万円
年収約440万円
給料満足度2
今の職場条件次第

地域包括ケア病棟は、急性期治療後の患者さんを受け入れるだけではありません。

在宅療養中の患者さんを受け入れたり、退院後の生活を考えたりする役割があります。

そのため、施設に近いというより、病院と在宅・施設をつなぐ場所と考えるとわかりやすいと思います。

看護師の仕事も、処置や夜勤だけでは測れません。

「どんな仕事をしているのか」まで含めて、自分の給料を考えてみる。

それも、自分に合った働き方を探すための一つの方法だと思います。

今回の給料明細が、あなた自身の働き方や給料について考えるきっかけになればうれしいです。

参考文献

  • 厚生労働省「令和6年度診療報酬改定の概要(入院)」
  • 厚生労働省「地域包括ケア病棟の施設基準」
  • 厚生労働省「入院・外来医療等の調査・評価分科会」地域包括ケア病棟に関する資料

ここまで読んでいただきありがとうございます。

給料や働き方についてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

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自分に合った働き方やお金との付き合い方を考えるきっかけになれば嬉しいです。

このまま続けていいのか…と悩んだら
お金の記録
この記事を書いた人
ナスカネ

元看護師が、医療職のお金と働き方を調べています。

はじめまして、ナスカネです。

看護師として働いていたころ、こんな疑問がずっと頭にありました。

「夜勤をこなしても、手取りが思ったより少ない」
「同じ職場なのに、なぜあの人と給料が違う?」
「この働き方、10年後も続けられるのか」

調べても、きれいにまとめられた情報ばかり。リアルな明細や本音はどこにもありませんでした。

だから自分で集めることにしました。

このブログでは、実際の医療職から集めた給料明細・アンケート・体験談をもとに、お金と働き方の実態を数字と本音でお届けします。キラキラした情報ではなく、現場のリアルから自分の正解を見つけるヒントになれば嬉しいです。

元看護師・医療職の働き方とお金の記録編集者
ナスカネ

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